売却理由によって売却期間も変動する

転勤や家族構成の変化、または親から相続したマンションを売却したいなど、一生のうち一度は、マンションの売却を考えることがあるかもしれません。マンションの売却は、取引に大きなお金が動き、手続きも大変です。

マンションをスムーズに売却するには、マンションが売れやすい時期を知ることが売却成功の鍵となります。本記事ではマンションが売れやすい時期や高値がつきやすい時期などを解説しています。

マンションを売却しやすい時期

マンションを含む住宅は、人の生活の基盤となるものです。そう考えると、マンションを売却しやすい時期というのは、人の生活の変化が多い時期はいつか?を考えると見えてきます。

新生活を見越した引越しが多いのは、年度末となっています。そのため、年度末の引越しを狙った時期はマンションの売却率が上がります。また、サラリーマンの転勤の辞令が出る9月、年末年始の前などもマンションが売れやすいというデータが出ています。

新生活の始まる前

マンションの買い手は、新生活の始まる4月を見越して、マンションを購入し引越しをする傾向が強いです。そのため、マンションの売却需要は2~3月にピークを迎えることが明らかになっています。不動産流通センターのデータでも、中古マンションの成約件数は3月が1番多くなっています。

需要が1番多くなるこの時期の売却を目指し、秋口くらいから売却活動を始めると良いでしょう。不動産会社を通して出される広告も、年度末までが1番アクセスが多くなります。

転勤の辞令が出る9月頃

先ほど年度末の2〜3月が、中古マンションの需要のピークだとご紹介しました。ですが、売却の時期を年度末に合わせることが難しい場合もあるでしょう。その場合、9月頃に売却の狙いを定めるのもお薦めです。多くの企業は10月から下半期が始まりますが、下半期の始まりに合わせて特に大企業では転勤が発生することが多くなります。

国内の転勤辞令は1ヶ月前の9月前半に出る会社が多く、9月に異動の辞令が出ると、サラリーマンは新居探しを急ピッチで始める必要がでてきます。そのため、9月頃は普段の月よりもマンションが売れやすくなる傾向が見られると言われています。

忙しくなる年末年始の前

その他にも、新年を新居で迎えたいという心理が働くことから、12月は引越し数が多くなる傾向があります。そのため、例年10~11月頃にも中古マンションの売却市場が活性化しています。

またこの時期は、4月や10月の転勤でとりあえず賃貸に住んでいた人も生活が落ち着き、マンション探しやすい時期となり、狙い目と言えます。

マンションが高値で売却できるタイミングは

先ほどは、1年の中でマンションが売れやすい時期をご紹介しました。マンションは、1年の中で売却しやすい時期の波があることはもちろんのこと、築年数などのマンション自体の状態や、景気の影響を受けながら値段が左右されます。

ここからは、マンションが高値で売却できる要因とタイミングについて確認していきたいと思います。

築年数が5年から10年までの間

マンションは築年数が経てば経つほど、建物部分が劣化するために価値が下がっていきます。逆に考えると、築浅のマンションだと比較的高く売却ことができます。中古マンション市場では、築5~10年目くらいまでのマンションが1番人気があります。マンション自体がまだまだ劣化しておらず、水周りのデザインや間取りも古く見えないため、買い手がつきやすいためです。

さらに、新築マンションを探していて、良い物件に出会えなかった人や、予算オーバーで新築が買えなかった人たちも、このような築浅のマンションを狙ってきます。マンションの売却時期に悩んでいる場合には、10年までを一つの目安に売却を考えると良いでしょう。

築15年が次の目安

マンションを所有している場合、毎月修繕積立金を払っている場合が多いでしょう。マンションの修繕積立金は、一生一定額ではなく、築15年を過ぎたあたりから高くなっていくことが多くなります。

マンションの買い手は、マンションそのものの金額だけではなく、毎月のコストとして、修繕積立金の値段もシビアに見ています。そのため、築10年をすぎて少しでも高くマンションを売却したい場合には、修繕積立金が上がる前に、売却してしまった方が賢明と言えます。

オリンピックが開催される前

マンション価格は景気の波にも左右されます。もし、東京都内にマンションを持っているなら、オリンピックが開催される前のタイミングで売るのがベストと言われています。まさに、今年くらいまででしょうか。

オリンピックが東京で開催されることが決まった時、海外の投資家がこぞって東京のマンションを買い、都内の高級マンションを中心に価格が上昇しました。しかし、海外の投資家は、オリンピックの開催・終了とともにその物件を売却する可能性が高いため、東京の不動産市場全体が下がっていくと予想されています。

また、2020年以降、都内に住む15歳〜64歳の人口が減ることが予想されていることや、過去にオリンピックを開催した海外の都市が、オリンピック後に景気が低迷していることなども注意しておきたい点です。できるだけ高く売りたいのであれば、オリンピック前に売却をしてしまうのが良いのかもしれません。

マンションの売り時を判断するポイント

その他、個別のマンションにおいて、売り時を判断するポイントを以下にまとめています。様々な情報を集めた上で、マンションの売り時を判断していきましょう。

経済情勢の動きを読む

マンションは経済情勢によっても価格が変動します。

例えば、建築費の相場が高いとき、新築マンションや中古マンションの価格相場が高いほど、マンション価格が高くつきやすいので、売却をしたい場合には有利になります。

一方で、住宅ローンの金利相場は高いほど売却に不利になりやすいと言われています。住宅ローンの金利相場は、住宅ローンを借りる買い手の購買意欲に大きな影響を与えるからです。マンション購入時は、場合よって数千万以上の住宅ローンを借りることになります。金利が1%違えば返済金額は数百万の違いが出るため、買い手は金利相場に敏感にならざるを得ません。

このように、マンションの売り時を見極めたければ、関係する分野の経済情勢の動きを読むことが必要不可欠です。

所有期間が5年を超えているかどうか

マンションを売却した年の1月1日時点で所有期間が5年を超えていれば、譲渡所得税の税率が軽減され支払う税額が少なくなるという制度があります。

マンションの売却益が出る場合、これを知っているかいないかで支払う税金が大きく変わってきます。節税の観点だけ見ると、5年以降に売却するのはお得になる可能性が高くなります。

経済情勢の問題や、他の条件と併せて、マンションの所有期間についても意識してみるのと良いでしょう。

売れやすい時期を見極めて売却を成功させよう

今回は、売れやすいマンションの売却時期についての考え方をご紹介しました。

マンションの売却時期はいつが良いのか?は非常に難しい問題で、様々な状況から判断をしていかなくてはなりません。

今回ご紹介したポイントも参考にして、1番良いタイミングで売却できるように適切な時期を見極めてください。